1:03 10 2012 


いつか、風について書いてみたいと思っていた。
随分と昔から風について感じていたことがある。
それは、風は自分にとってはとてもパーソナルなものに感じるということ。風の感じ方は、それこそ数メートル位置が違うだけで変わってくる、それはあたかも自分だけにあつらえられた自分向けの風ということになる。
穏やかに吹く風は、自分にとっては癒しや優しげな感触を残し、正面から強く吹く風は、戒めや警告のような印象も受ける。
時には励ましのように背中を押してくれる風もあれば、慰めを感じる場合もある。

自分にとって、風は、自然と会話をしているような、自然に意志や人格を感じさせるような、そんな存在と言えるかもしれない。
日が昇りまた沈むこと、雲が出でて雨が降ること、こういった自然の営みは自分には大きすぎる。半径数メートルで変わるこじんまりとした風の存在が自分にはちょうど良い。

風の歌を聴け、と言うが、ひょっとすると、このことなのか。