1:24 08 2012

『間接照明』

間接照明は小さなときから好きだった。
遠い記憶をたどれば、多分、まだ幼稚園のころ、間接照明が好きで、家中の電気を消して歩き、スポットライトを壁に当てて自分なりのお気に入りの雰囲気を作っていた。
多分、秋口で、まだ夏の名残はあり、窓を開け放ちながら、虫の音が聞こえてくるような時。自分は恐らくまだ幼稚園に通っているような幼少期で、、そんなある日、大好きな梨と巨峰が夜ご飯の後のデザートに出た。自分は案の定、自分の好きな雰囲気を演出しながら大好きな梨と巨峰を食べたいと思い立ち、部屋の電気を消して歩き、間接照明をセッティングし始めた、そして、、、
その当時、まだレコードの再生方法も分からないながらも、唯一スイッチの入れ方が分かる、そして、いつも自分の好きな音楽で「雰囲気造り」を助けてくれるFMラジオをステレオでつけた思いがある。不思議なもので、高価なステレオを、自分は自由に触れさせてもらえていた、レコードすらも。。

『月』は自分にとっては最大、かつ地球規模、宇宙規模の、間接照明であって、恐らく、その点が一番自分を月に惹きつけているのかもしれないと最近思い立った。
自分がかくも『月明かり』に惹かれる理由は、無類の間接照明好きにあったのかもしれない、、、そんなことを思った。